Ground Zero

グラウンドゼロから5年。

去年だったか、「次はロスとメルボルン」の予告に
自分を含め、この街に住む人たちは未だ不安を抱えている。


2001年9.11貿易センタービル(WTC)の爆破。直後、
「これは戦争だ」という大統領の発言を皮切りに
”テロとの正義の戦い”に突入したアメリカ。


そして今も続く中東での戦争。


軍、民間を問わずこれまで中東で戦死した人の数は、アメリカ国籍だけで数えても、WTC崩壊で亡くなった被害者の数を既に上回っているとか。


テロという手段に訴えることはもちろん罪だろう。
ただ、それを世界にそのまま、正義と悪の二元論として当てはめてしまう思想には、違和感を感じずにはいられない。


そして戦場で実際に起こっていることは、9.11と同じく民間人の死。先に殴ったからオマエ悪イ、で通る話じゃないだろう。


現在、アメリカでは「政府の陰謀説(conspirancy theory)」という、9.11テロに関して米国政府自体を疑うような世論も展開されている。石油、軍事目的、いろいろな噂が飛び交う中、アメリカ国内も揺れているのかもしれない。
しかし実に、国民の1/3がこれを支持しているとのこと。



A recent Scripps Howard/Ohio University poll of 1,010 Americans found that 36 percent suspect the U.S. government promoted the attacks or intentionally sat on its hands.


真実は未だ解明されていないけれど、どちらにせよこれまで以上の死者の数と共に、一つの歴史というストーリーが出来上がっていくわけだ。


ぬるい外野から何言ってんのみたいなことを言われてしまうのかもしれない。実際何もしていない人間の言う事だし。

が、罪とすべきはやはり、戦争そのもの、 ―なんていうと安直なんだろうかね。