複数のグループの分散に有意な差があるかどうかを求める統計手法

たとえば一方のグループにばらつきがあり、他方はコンシスタントなデータがあるとする。この2つのまとまり具合は違うよ!と言いたい場合。その分散に差があるかどうかを検証する方法をまとめておきます。


Homogeneity of Multi-variances
ここではサンプルサイズ(n)とそのグループの標本分散を求めて入力すればOK。標準偏差のみ得られている場合はそのまま二乗した値(分散)を入力。また、複数のグループをまとめて比較したい場合はSVDの平均値を二乗する。

たとえば15人の被験者から、4つのコンディションでそれぞれデータを記録した場合。Meanはこの比較では用いないので割愛。

  Std.Dev
A .58026
B .62537
C .20430
D .17570


上のようなデータで、例えばA+BとC+Dという2つの群に分けた場合、それぞれの分散は以下のようになるのでこれを空欄に入れていけばよい。ABCDそれぞれ比較したいのであればそのまま分散に直せばおk。
A+B:*1 となり、これらの2群の分散に有意な差があったことが示されました。


また、Levene's test of homogeneity of varianceでも可能。
SPSSでの手順は、Analyze--> Compare means--> One-way ANOVA--> Optionの項目からhomogenity of variance testにチェックを入れる。
○wayRepeatedMeasureなどのデータセットの場合はデータの再構築が必要なのでちょっと面倒ですけど。

*1:.58026+.62537)/2)^2=.3633 C+D:((.20430+.17570)/2)^2=.0361 p<.001、Very strong evidence against the null hypothesis((H0: There is no significant difference between the variances.