効果量effect size:η^2(イータ二乗)の計算方法

SPSS出力
被験者間効果の検定
従属変数: SCORE

ソース タイプ III 平方和 自由度 平均平方 F 値 有意確率 偏イータ 2 乗
修正モデル 268.667(a) 5 53.733 25.453 .000 .914
切片 1352.000 1 1352.000 640.421 .000 .982
A 149.333 2 74.667 35.368 .000 .855
B 5.556 1 5.556 2.632 .131 .180
A * B 113.778 2 56.889 26.947 .000 .818
誤差 25.333 12 2.111
総和 1646.000 18
修正総和 294.000 17
a R2乗 = .914 (調整済みR2乗 = .878)

(小数点以下第4位を四捨五入)
Aのη2=149.333/294=0.508
Bのη2=5.556/294=0.019
A*Bのη2=113.778/294=0.387
このように、η2の合計は必ず1以下になる(表のR2=.914に対応する)。η2は総分散の何%を説明できたかを示すものである(r2と同じ)。偏η2にはこの性質はない。上の表の偏η2と比較しη2の値が小さいことに注意せよ。
SPSS ときど記(242)

SPSSでは偏η^2を算出するが、その説明はη^2になっている。一般に論文に効果量として付記するならばη^2でもよい。これは各要因のSSを全体のSS(前記SPSSでは修正総和)で割ったもの。

SPSSは自動で偏η^2を算出するけど、その説明のところはη^2となってるらしい。実際出される数値は偏η^2。これらは違うものであるという認識は必要だが、意味合いとしては同じである。
上記リンクによれば論文に出すのにはη^2でおkとのこと。表記はηに下付のp(partialの略)で示す。
が、Within-subjects (Repeated measures) AVONAではPartialη^2でなくMultivariateη^2を記載する。記述の仕方はMultivariateη^2=.??てなかんじ。
ちなみに日本語ではη^2=偏相関比の2乗と表す。
3-way Repeated MeasureのSPSSのアウトプットに偏η^2が出力されてないのは仕様なんだろうか・・。

そこで,(サンプル数に左右される)p値とは別に,(サンプル数に左右されない)効果の大きさを表現する必要が出てきます。t 検定や分散分析で効果量を示すには,まず平均値と分散(標準偏差)を示すことが肝要です。スペースなどの関係で,これらの記述統計値を示さずに p値だけを報告している論文をときどき見かけますが,やめた方がいいでしょう。
Q3.効果量(effect size)とは何ですか?

ここに概念がわかりやすく解説してある。